【比較】工場に必須!集塵機(200V)の選び方|主要メーカー新品価格と消耗品・中古機について(作成中)

集塵機・集塵設備はなぜ必要?

木工所や樹脂加工工場で欠かせないのが「集塵機・集塵設備」です。
集塵機を使わずに作業することも不可能ではありませんが、メリットは初期費用がかからないことと、設置スペースを取らないことくらいで悪影響のほうが圧倒的に多くなります。

作業環境の悪化(粉塵による健康被害)
目や呼吸器に影響を及ぼします。また足元の視界不良による転倒等の原因になります。

機械の故障リスク
動作部分に屑が溜まると、摺動面の動作不良・各部スイッチの動作不良の発生原因になります。

火災リスク
電気配線の老朽化などから発生するスパーク(火花)が木屑に着火する恐れがあります。

といった問題が起こりやすくなります。
工場が汚くなるのが一番イメージできますが、綺麗な職場でないと他社からの印象も悪くなります。

そのため、工場規模・使用される機械に合った集塵機を用意することが重要です。

移動型か据え置き型か? 選定の目安

集塵機には主に「移動型集塵機」と「据え置き型(一括集塵方式)」があります。

移動型集塵機

 ・各主要機械ごとに設置
  パネルソーに1台、横切り盤に1台、自動鉋盤・手押鉋盤に1台等
  工場によって台数の変動がある。
 ・初期投資が抑えられる
  1台新品で約25万円~ 中古になると約8~10万円前後
 ・消耗品は主にビニール袋、集塵袋上下は破れたり、集塵能力低下(上袋)で交換

集塵力が据え置き型より劣っており、場合よっては多少の埃が舞ってしまう。
(機械数台に対して集塵機1台であったり、長距離の配管(ホース)の集塵には不向き。

据え置き型(井上電設 バグフィルター方式)

 ・工場全体を集塵装置1台でカバー
  各機械に集塵配管を接続、粉塵は集塵装置に一括回収。
 ・作業工数が抑えられる
  1台で集塵しているので、集塵ビニール袋の交換もこの1台だけで済む。
 ・消耗品は主にビニール袋(下袋)、数年に1回でフィルター交換

集塵装置本体に集塵配管工事が基本1セットとなるので、初期投資の負担が大きい。
集塵装置電源スイッチも機械1つ1つ個別に付けるか、集塵装置本体のみの電源スイッチにするかで負担が変わる。(機械から遠いと作業ロスになるので複数の電源スイッチを設置するのが多いです。)

移動型集塵機(3馬力クラス)の比較と部品価格

メーカー型式本体価格
ムラコシMY150XN 2.2kW 標準¥252,000
鈴木工業DT-30 マークⅡ 通気ダクト型¥339,000
協和製作所KAZ-3CS 消音型¥345,000

※協和製作所は消音型のみのラインナップです。他社の標準品より静音仕様となります。

メーカー部品価格
ムラコシモーター 2.2kW¥115,500
ムラコシ羽根¥60,000
鈴木工業モーター¥92,700
鈴木工業羽根¥62,100
協和製作所モーター¥90,000
協和製作所羽根¥69,000
協和製作所マグネットSW¥19,500

共通仕様と交換基準

  • ダクト径:100φが主流(一部125φ、150φもあり)
  • 集塵袋:布袋+静電気防止PEビニール袋(透明、安全性◎)
  • 消耗品交換の目安:
    • 布袋=粉塵漏れや吸引力低下時
    • ビニール袋=破損や産廃処理のタイミングで交換
    • 羽根=摩耗・欠けたら交換
    • モーター=コイル焼け等の故障時に交換(ベアリング交換を除く)
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